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ロータリーエンジンにおけるシールパーツの開発こそが最大の難関であり、
また独創的なアイデアと、持てる技術の全てがつぎ込まれた部分である。
一見地味なパーツ類だが、これらの完成に漕ぎ着けることができたからこそ、
ロータリーエンジンは日の目を見ることができたのである。



■シール類は年々改良の手が加えられ続けている。その細部を見てみよう。

アペックスシール

当初は特殊カーボン製であったが、現在は金属製のものに変更されている。

また、外形も一体であったものが3分割構造のものへと改良された。両端のサイドピースがスプリングによって左右ななめ上方向に押し付けられる構造によって、シールが摩耗していっても自動的に隙間を埋めることができるようになっている。

サイドシール

サイドシールの取り付け部である、ローターの弧の長さを一定に加工するためには、非常に高精度な加工技術が要求される。マツダの場合、敢えて困難な高精度加工をするのではなく、逆にサイドシールに微妙に長さの違うものを何種類か用意することでこの問題に対応している。加工を終えたローターに対して、最も適した長さのサイドシールを装着している。長さの違うサイドシールは10数種類用意されており、ローターには使用されているサイドシールの型番が刻印してある。

コーナーシール

コーナーシール部については、その基部の形状に変更が加えられた。アペックスシールを抱き込む「コの字」の部分に弾性材が追加され、よりアペックスシールを安定して支えられるようになっている。



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